居抜き物件のメリットと注意点

2025年05月21日

居抜き物件ってどうなの?メリットと注意点を解説

「できるだけコストを抑えてお店を始めたい…」
「居抜き物件ってよく聞くけど、実際どうなんだろう?」

飲食店の開業を考えている方にとって、物件選びはとても重要なステップですよね。
前の店舗の設備をそのまま使える「居抜き物件」は、初期費用を抑えられるということで、気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな「居抜き物件」のメリットと注意点について、できるだけわかりやすくお伝えします。これからお店を始めたい方の参考になればうれしいです。

 

居抜き物件のメリット

1. 初期費用をグッと抑えられる

最大の魅力はなんといっても「コスト面」。
すでに厨房設備や内装があるため、新たに設備を整える必要がなく、開業までのハードルがぐっと下がります。物件によっては、造作譲渡(前の店舗の設備などを買い取る費用)で済むケースもあり、設備投資を大幅に減らすことができます。

2. 工事期間が短く、すぐにオープンできる

内装や厨房がある程度整っていれば、大規模な工事が不要になるため、契約からオープンまでの期間も短縮できます。「早く営業を始めたい」という方にとっては、大きなメリットです。

3. 同じ業種であれば設備が流用しやすい

例えば、以前も飲食店だった物件なら、ダクトや排水、電気容量などが飲食仕様になっていることが多く、自分のお店でもそのまま使える可能性があります。設備工事にかかる手間や確認事項が減るのもポイントです。

 

注意したいポイント

1. 前のお店が閉店した理由をチェック

見落としがちですが、なぜそのお店が閉店したのかはとても大切な情報です。立地が悪かったのか、競合が多かったのか、それとも家賃が高かったのか…。不動産会社に確認したり、周辺のお店の方に聞いてみたりすると、思わぬヒントが得られることもあります。

2. 設備の状態は必ず確認を

前の設備があるからといって、すべてが使えるとは限りません。
老朽化している機器や、希望するメニューに対応できない厨房設備など、思っていたよりも改修が必要になる場合も。内見の際には、専門業者と一緒にチェックするのもおすすめです。

3. 契約内容や造作譲渡の条件をよく読む

居抜き物件には「造作譲渡」といって、前の借主から設備などを引き継ぐ契約がついてくることが多いです。この費用や範囲については、事前に明確にしておくことが大切です。

また、契約書の中に「営業時間の制限」や「看板設置の制限」など、見落としがちな条件が書かれている場合も。あとから困らないよう、内容は細かく確認しましょう。

 

まとめ

居抜き物件は、うまく活用すればコストや時間を大幅に抑えてお店を始められる、魅力的な選択肢です。

でも一方で、「前のお店がうまくいかなかった理由」や「設備の状態」、「契約の条件」など、確認しておくべきポイントもたくさんあります。「ここでならお店を始めても大丈夫そう」そう思える物件に出会えるように、焦らず丁寧に、物件選びを進めていきましょう。